7月25日(土)、岡山県での日総研主催のセミナー「安心感をもたらす『触れるケア』実技体験」まで、あと10日となりました。
今回は看護師の方だけでなく、介護職や施設職員など、日々ケアに携わる方にもご参加いただけるセミナーです。
私はこれまで、緩和ケア病棟や在宅医療の現場で、「触れるケア」の大切さをお伝えしてきました。
「触れるケア」というと、アロマトリートメントやハンドマッサージのような特別な手技をイメージされる方も多いかもしれません。
私は、患者さんに安心感を届けるために必要なのは、必ずしも特別な手技だけではないと考えています。
先日、緩和ケア病棟で勤務されている看護師さんが、メディカルタッチ認定講座を受講してくださいました。
1回目の講義の後に、こんなお話をしてくださいました。
「今、私の勤める緩和ケア病棟にアロマボランティアさんが来てくだっています。患者さんにアロマができるのを、ずっとうらやましいと思っていました。
病棟ができた頃は、私たち看護師も患者さんにゆっくり触れる時間があったのですが、今は忙しくなって、なかなかそのような時間が取れません。
だから、アロマのボランティアさんがうらやましかったんです。
でも今日の講義を聞いて、日々の看護の中にある「触れ方にも意味がある」ことに気が付きました。
特別な時間を作らなくても、できることがあると思えました。」
私はこの言葉がとても印象に残りました。
アロマボランティアによるケアは、患者さんにとって癒やしや安らぎをもたらす大切な活動です。
一方で、看護師が行う「触れる」には、また別の意味があります。
看護師は患者さんの身体に触れながら、状態を観察し、安全を守り、不安を和らげ、その人らしい生活を支えています。
私は、看護の触れ方には単なる技術以上の価値があると考えています。
看護の中にはたくさんの「触れる」がある
看護師は毎日、患者さんの身体に触れて看護をしています。
バイタルサイン測定。
体位変換。
清拭や更衣。
点滴や採血。
移乗や移動の介助。
その一つひとつは業務として行われていますが、患者さんにとっては「人に触れられる時間」でもあります。
同じケアであっても、
どのように手を添えるのか。
どのような気持ちで関わるのか。
どのような圧で触れるのか。
その違いによって、患者さんが受け取る安心感は大きく変わります。
大切にされているという感覚
病気になると、これまで当たり前にできていたことができなくなることがあります。
人の手を借りなければならない場面も増えていきます。
「迷惑をかけて申し訳ない」「自分では何もできなくなってしまった」と感じる患者さんもいらっしゃいます。
だからこそ、患者さんへの触れ方や関わり方は、「あなたは大切な存在ですよ」というメッセージを伝える機会にもなるのではないでしょうか。
私は、触れるケアは単に安楽を提供するだけではなく、「その人らしさ」や「尊厳を支えるケア」にもつながると考えています。
だからこそ、アロマトリートメントのような特別な技術だけではなく、日々の看護や介護の中にある触れ方にも目を向けていただきたいと思うのです。
日々の看護の中でできる触れるケアが学べる
7月25日㈯の日総研セミナーでは、単に触れる技術を学ぶのではありません。触れることがなぜ安心感につながるのか、そして日々のケアの中でどのように活かせるのかを、実践を交えながらお伝えします。
セミナーでは、
① なぜ触れると落ち着くのかを根拠として理解する
触覚と脳の働きについて学びながら、触れることで心や身体にどのような変化が起こるのかを理解します。
② 患者さんや利用者さんの反応を見ながら触れ方を選べるようになる
相手の状態や反応を観察しながら、その方に合わせた触れ方を考える視点を身につけます。
③ 日々の業務の中で活かせる触れるケアを学ぶ
特別な時間を作らなくても、移動介助や処置、声かけの前後など、日常のケアの中で活かせる実践方法をお伝えします。
中国・四国地方で学べる貴重な機会です
メディカル・タッチを中国・四国地方で実技を交えながら学べる機会は限られています。
認知症ケアや看取りケアに携わる方はもちろん、
患者さんや利用者さんとの関わり方を見直したい方、
安心感を届けるケアを学びたい方にもおすすめです。
【日総研セミナー】
安心感をもたらす「触れるケア」
会場:福武ジョリービル
・東京地区 2026年12月5日(土)10:00~16:00
会場:日総研 研修室
・受講料 (1名につき・税込)
一般 21,000円
・会員 18,000円
対象:看護師・介護職・施設職員などケアに携わる方
※会員は日総研会員制・専門雑誌の年間購読者です。
※昼食代は含まれません。昼食は各自でご用意ください。
※講義終了後に受講修了証明書を発行いたします。
・詳細・お申し込み: こちらから
このセミナーでは、新しい技術だけを学ぶわけではありません。
日々の看護や介護の中で行っている「触れる」という関わりに、どのような意味があるのかを理論と実践の両面からお伝えします。
毎回、触れるケアの研修を受けた多くの受講生さんから
「私たちがやっていることに意味があったとわかって良かった」
「日々の看護に自信が持てた」
という感想をいただきます。
忙しい現場だからこそ、特別な時間を作らなくてもできることがあります。
岡山で皆さまと一緒に学べることを楽しみにしています。




