認定ナースが地域で一歩を踏み出した日 ~ラベンダーまつりで見えた触れるケアの可能性~

先日、秋田県美郷町で開催されたラベンダーまつりに出展しました。

今回は、秋田県在住のメディカル・タッチ®認定ナースと臨床アロマセラピスト®の皆さんとのコラボ企画です。

2日間で60名の方にハンドタッチを体験していただきました。

「看護師さんがこんなケアをしているなんて知らなかった」

「素敵な活動ですね」

そんな嬉しい言葉をたくさんいただいた2日間でした。

今回の出展で、何より嬉しかったことは、メディカルタッチ®︎認定看護師の安倍さんが、初めてのイベントデビューを果たしたことです。

安倍さんは、在宅・緩和ケアコースの認定を取られて

今、訪問看護で終末期の患者さんたちにメディカル・タッチをされています。

秋田でも活動の幅を広げたいとラベンダーまつりにチャレンジされました。

誰にとっても、最初は「初めての場所」で「初めての瞬間」があります。

どれだけ技術を磨いても、いざ現場に立つ時は、

誰だって足がすくむほどの緊張を覚えるものです。

緊張の中で安倍さんが迎えた、最初のお客様は、ご高齢の男性でした。

安倍さんがそっと手を包み込み、ゆっくりと丁寧なタッチを始めると、

男性の表情がみるみる柔らかくなっていくのが分かりました。

終わったあと、「思いがけない体験ができた!」と、

本当に大喜びしてくださったのです。

その笑顔を見た瞬間、ブース全体がパッと温かい空気に包まれました。

頭の中でどれだけ考えていても、一歩を踏み出してみないと

見えない景色があります。

完璧にできることよりも、まずは「やってみる」ことに、

ものすごく大きな意味があります。

安倍さんの一歩が、最初のお客様のあの笑顔に繋がり、

これからの確かな自信になったはずです。

勇気を出して現場に立った認定さんの姿は、

見ていて本当に嬉しく、頼もしく感じました。

アロマとタッチ、それぞれが届ける心地よさ

今回は臨床アロマセラピスト®の皆さんとのコラボだったこともあり、

それぞれのケアの魅力を改めて感じる機会にもなりました。

アロマには香りの心地よさがあります。

ハンドトリートメントには、

疲れた身体を労わってもらう気持ちよさがあります。

そしてメディカル・タッチには、優しく触れられることで安心感を感じ、

深くリラックスを促す特徴があります。

実際にメディカル・タッチを受けられた多くの方が、

「なんだか急に眠くなってきた」

「身体の力が抜けてきた」

と話されていました。

中には目を閉じて、うとうとされる方もいらっしゃいました。

メディカル・タッチは自律神経にアプローチする技術です。

だからこそ、強く揉まなくても、肌に触れた瞬間から

「肩の力がすーっと抜けていく」ような、

深いリラックス(=心身の回復の支援)をもたらすことができるのです。

私たちが目指しているのは、強い刺激を与えることではありません。

安心して身を委ねられる時間を届けることです。

今回も触れることがもたらす安心感の力を改めて実感しました。

地域にはまだ見えていないニーズがある

今回はボランティアではなく、ラベンダーのオイル代込み1,000円で提供しました。

それでも2日間で60名の方に体験していただくことができました。

これは、触れるケアに価値を感じてくださる方が

地域にいるということでもあります。

今回、多くの方からいただいたのが、

「看護師さんがこんなケアをしているなんて知らなかった」

という言葉でした。

私たちにとっては日頃から大切にしている触れるケアですが、

地域では看護師がしていることが、まだ十分に知られていません。

今回のイベントを通して感じたのは、病気になってから支援を受けるだけでなく、

元気なうちから人とつながり、安心できる時間を持つことの大切さです。

誰かに話を聞いてもらうこと。

優しく触れられること。

地域の中に安心して立ち寄れる場所があること。

そうした機会が日々のストレスを軽減し、健康を維持する力になるのではないかと

感じました。

私たち看護師は病気になった人を支えるだけでなく、

地域の中で人と人をつなぎ、健康を支える役割も担えるのかもしれません。

在宅・緩和ケアの現場で活きる「触れる技術」へ

病院、訪問看護、介護施設。

働く場所は違っても、看護師は日々、人に寄り添う仕事をしています。

メディカル・タッチ®認定講座は、タッチング技術が習得できます。

でも、ただそれだけではありません。

触れることを通して、相手に安心感や信頼感を届けるケアを学ぶ講座です。

今回、地域で活動する認定ナースの姿を見ながら、看護師が地域の中で果たせる役割はまだまだ大きいと感じました。

病院のベッドサイドで、 住み慣れたご自宅(在宅ケア)で、

そして、最期を迎えるターミナルケアの現場で。

「あの看護師さんに触れられると、なぜかホッとする」 その安心感が、どれだけ患者様やご家族の救いになるでしょうか。

「患者さんにもっと安心感を届けたい」

「触れるケアを学びたい」

そう感じているなら、メディカル・タッチ認定講座がお役に立てるかもしれません。

今回のラベンダーまつりは、触れるケアの可能性と、看護師の可能性を改めて感じた2日間でした。

【受講生募集中】メディカル・タッチ認定在宅・緩和ケアコース(認定資格)

訪問看護や緩和ケア、保険外サービスなどの現場で、

患者さんに「根拠のあるタッチケア」を提供できるようになる専門コースです。

  • 患者さんの不安や痛みを、触れることで和らげたい

  • 「ただ寄り添う」だけでなく、アセスメントに基づいた介入がしたい

  • 看護師としてのキャリアに、確かな専門性をプラスしたい

講座のカリキュラム詳細や、次期の募集スケジュールについては、

下記のリンクよりご確認いただけます。

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この記事を書いている人

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見谷 貴代

看護師/アイグレー合同会社副代表 アロマセラピストから看護師になり、緩和ケア病棟や高齢者施設で5,000人の患者にタッチングを実践。病院や高齢者施設、製薬会社、企業などで研修や講演を実施。大学でも非常勤講師として活躍している。