前回の投稿には、たくさんの反響をいただきりがとうございました。
やはり多くの看護師さんたちが、「マッサージして」という患者さんの言葉と、
現場での実際の触れ方との間で、ちょっとした戸惑いや難しさを
感じているのだと感じています。
今回はその続きとして、在宅における「ケアプランとタッチング」
の関係についてお話したいと思います。
先日の東京でのメディカル・タッチ認定在宅・緩和ケアコースの講座中に
受講生の看護師さんたちとお話していた時のことでした。
「ケアマネさんの計画書に『タッチング』と具体的な指示があることは、
まずありません。
ケアマネさんがタッチングの効果や手法をすでに知っているわけではないからです。
でも、痛みの緩和や不安の軽減、眠れない時など、
その目標を達成するための一つの手段として、私たちはタッチングを行っています。」
訪問看護の現場にいるナースの皆さんなら、誰もが深く頷く言葉ではないでしょうか。
訪問看護は、ケアマネさんが立てたプランに則ってケアを提供することが基本です。
しかし、計画書に書かれているのは、
例えば「不安の軽減」「疼痛緩和」「不眠の改善」といった目指すべきゴール(目標)です。
そのゴールを達成するために、その場で患者さんの状態をどうアセスメントし、
どの手段を選択するかは、現場の看護師の裁量に委ねられています。
痛みが強くて薬が効くまで時間がかかる時。
不安で胸がそわそわして眠れない時。
息苦しさ(呼吸困難感)があり、肩や胸まわりがガチガチにこわばっている時
その解決のための看護介入として、私たちは「触れること」を選択します。
メディカル・タッチは看護師が行うケア
受講生さんは、このように話してくれました。
「不安が強い患者さんや、息苦しさを抱えている患者さんに触れる時、
ただ優しく触れるだけではなく、その時の状態によって
触れ方やアプローチを変える必要があると気づきました。
でも、今まではどうしていいか分からなかったんです。
この講座を受講して、その具体的な方法がようやく分かりました!」
そう語る彼女の目は、本当にキラキラと輝いていました。
そして、「早速、来週の訪問で、あの患者さんにやってみます!」と、
嬉しそうに次の一歩を決めていらっしゃいました。
呼吸困難感があって心身ともに緊張している患者さんに対して、
もし何も知らずに普段通りに触れてしまうと、
無意識のうちに圧迫感や緊張を与えてしまい、
さらに呼吸を浅くさせてしまうリスクすらあります。
看護師がアプローチするのは、呼吸困難感であり、スクイージングのような
呼吸理学療法を行うのとはまた別の話です。
患者さんの心理状態や生理的な変化を見抜いた上で、
「今のこの状態なら、どう手を置くのがベストか」を瞬時に判断する。
「どうしていいか分からない」という戸惑いが、
「こうすれば大丈夫」という確信に変えるための具体的な方法が、
メディカル・タッチにはあります。
「やり方がわからないから、できない」を卒業する
ケアマネさんの指示に「タッチング」がなくても、
私たちは目の前で苦しんでいる患者さんを前にして、「何かできることはないか?」
といつも考えています。
それでも現場でタッチングを選択できないとしたら、それは
「どう触れていいか、具体的なやり方がわからないから」ではないでしょうか。
痛みを抱えている患者さんに、息苦しさを訴えているで患者さんに、
間違った触れ方をして負担をかけたくない。そう思うからこそ、
確かな方法を知らないと、手を伸ばすことに躊躇してしまうのは当然のことです。
しかし、もし「状況に合わせた適切な触れ方の引き出し」を自分が持っていたとしたら
ケアマネのプランにある「不安の軽減」や「疼痛の緩和」という目標に向かって、
看護師自身の判断で「今、この触れ方が必要だ」と、
自信を持ってその場で触れるケアを提供できるようになります。
メディカル・タッチは現場の看護師が「どう触れたらいいか」迷わず、
根拠を持って実践できるように開発された、
アセスメントに基づく看護技術です。
「やり方がわからない」から一歩踏み出して、
ケアプランの文字の裏にある患者さんの本当の辛さに、
触れることで寄り添う看護師を目指しませんか?
在宅・緩和ケアの現場ですぐに活かせる『触れるケアとアセスメント』を学ぶ
患者さんの状態に合わせた最適なアプローチと、
看護師自身が負担にならない触れ方を、
基礎から丁寧にお伝えしています。
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