在宅医療トレーニングセンターで、在宅医療に関わる医療職者を対象にタッチケア研修を行いました

今年の5月に引き続き、神奈川県医師会さまからご依頼をいただき、在宅医療トレーニングセンターでタッチケアの研修を行いました。研修会場のある、神奈川県総合医療会館は伊勢崎長者町駅からすぐの所にあります。

神奈川県医師会在宅医療センターは、神奈川県内の医療・介護・福祉従事者などを対象とした在宅における医療的ケアのスキル向上に向けた拠点で、神奈川県医師会が運営しています。在宅医療を推進する場として、平成27年に設置されました。年間を通じて、様々な研修が開催されています。
今回の研修には、メディカル・タッチ認定を取られた看護師の浅野さんが埼玉県からお手伝いに駆けつけてくれました。
 

毎回、実技体験もあるため、定員が決まっているのですが、今回も満席でした。

在宅医療に関わる看護師、介護福祉士、薬剤師、ケアマネさん、そして歯科医師の先生も参加してくださいました。

触れるケアは、タッチケアやタッチセラピー、看護ではタッチングと呼ばれています。

昔から触れることは経験的に、なんとなく良いことだと言われてきました。

看護や介護では仕事の中で、患者さんや利用者さんに触れる機会がたくさんあります。

仕事を通じて患者さんに触れることが、実は、患者さんの心や体にいろんな影響があるということがわかってきています。

研修では、看護や介護で触れることがなぜ大切なのか、触れるケアの効果、触れることが及ぼす影響などについて、エビデンスに基づいてお話をさせて頂きました。

 

タッチケアにも色々とありますが、研修でぇあ私たちのオリジナルの技術、マシュマロ・タッチを体験していただきます。まずは、実技のデモンストレーションを見て頂きました。

その後、ペアになって実際に体験して頂きました。

マシュマロ・タッチは、五感の中の触覚を使います。触覚を使うので、マッサージよりもとても軽いタッチで行います。とても軽いタッチですが、マッサージの「痛キモ」も良いのですが、それとはまた違った「心地よさ」があります。

患者さんに触れる時には、「心地よく触れること」重要です。マシュマロ・タッチには、人が心地よく感じる触れ方の法則があります。実技体験では、その触れ方を体験して頂きます。

あまりにも軽いタッチに参加者さんたちも最初はみんな驚いていました。そして、とても熱心に、軽いタッチの触れ方を実践してタッチの確認をしていました。

 

マシュマロ・タッチの良いところは、特別な時間は必要なく、普段の業務の中に取り入れられるところです。道具も必要ありません。手さえあればできるのです。

そして、患者さんに心地よく触れることが、丁寧な言葉使いや挨拶と同じで、「接遇」になるのです。触れることは「接遇」なのです。

お仕事の中でたくさん患者さんや利用者さんに触れる機会がある看護師や介護士さんたちにぜひ、知って頂きたいと思っています。

 

歯科も触れ方が大事

今回、参加してくださった歯科医師の先生が、休憩中に私の所に来てくださいました。

「心地よく触れることは歯科でもとても大切なこと、患者さんの苦痛を少しでも和らげる方法がないかと考えていた、まさにこんな話が聞きたかった!」と言っていただき、とても嬉しかったです。

 

参加者さんからの感想

・短時間でもマシュマロ・タッチできる事がわかった、一つ一つのケアを丁寧に行おうと思った。

・エビデンスを示すことは業務上必要なことが多いので大変、参考になりました。

・マシュマロタッチ、とても気持ちよかったです。日々のケアに取り入れてみたいと思いました。先生の講義もわかりやすくおもしろかったです。

コミュニケーションツールとしても大切だと感じました。

・明日からすぐに実践していきたいと思います。訪問看護はでは時間がとりやすいので、ご利用者に安心して過ごしてもらえるようタッチケアを取り入れていきたいと思いました。

業務上必要性を感じるタッチケア

参加くださった全員の方が

「本日の研修は、業務上必要性を感じる」

「今後の業務で役に立つ」

と回答してくださいました。

年末でとてお忙しい時期だったと思いますが、ご参加いただき、本当に有難うございました。

ご参加いただいた皆様のお仕事に、触れるケア、タッチケアをお役立ていただければ幸いです!

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この記事を書いている人

見谷 貴代

見谷 貴代

看護師/アイグレー合同会社副代表 アロマセラピストから看護師になり、緩和ケア病棟や高齢者施設で5,000人の患者にタッチングを実践。病院や高齢者施設、製薬会社、企業などで研修や講演を実施。大学でも非常勤講師として活躍している。