目次
MHKあさイチをご覧いただき、メッセージを有難うございました!
5月29日に放映されたNHKあさイチをご覧いただき、本当にありがとうございました。
正直なところ、こんなに多くの方からメッセージをいただくとは思ってもいませんでした。
「がんで亡くなった母を思い出して涙が出ました」
「父の手をさするしかできなかったけど、それでよかったんだと思えました」
「ただ触れていた手が、実は“タッチングケア”だったと知って、救われました」
そんな声をひとつひとつ、丁寧に読ませていただきました。
どのメッセージも、大切な方への想いがこもっていて、私の方が、胸がいっぱいになりました。
こんなふうに触れることが、たくさんの方の心にちゃんと届いていたんだな、と改めて感じています。
最期まで寄り添えるケアとして
私自身、かつて緩和ケア病棟でのある乳がん患者さんとの出会いを通して、
「触れることは、最期まで寄り添えるケアだ」と実感しました。
タッチングの力を、患者さんのそばにいるご家族や医療者の方に届けたい。“世の中に認められる技術”にしたいと願い、今に至りました。
今では多くの方がメディカル・タッチ、マシュマロ・タッチを学び、現場で活かしてくれています。
タッチングケアは、言葉が無くても最期まで患者さんに寄り添うことを形にしたケアなのです。

受け継がれる触れるケアの力
番組で取材された亀村さんは、ご友人をがんで亡くされたばかりで、気持ちの整理もまだつかない中、取材に協力していただき、本当に感謝しています。
触れながら、「これで少しでも楽になるかな」とか「何もできないけど…」と亀村さんが自然と語られていた言葉に、番組を見ながら私自身も何度も救われました。
私が緩和ケア病棟で患者さんに触れて感じてきた“触れることの力”が、今、こうして別の誰かの手を通して届いている。
それが、ただただ嬉しかったです。
まずは体験してみたい、そんな声も頂いています
あさイチをご覧になった方から、「私にもできるのかな?」「体験してみたいです」というメッセージをいくつか届きました。興味をもって頂き、有難うございます。
タッチングケアは、特別な道具は必要ありません。
ただ、触れ方を少し工夫するだけで、安心や安らぎを届けるタッチができるようになります。
「ご自分にもできるケア」として、
まずは体験から始めていただける機会をご用意しています。

メディカル・タッチとマシュマロ・タッチの違い
番組を見て、「看護師でなくてもできますか?」「病気の家族にタッチしてあげたい」というご質問を頂きました。
今、ご覧頂いているホームページは、看護師や医療従事者の方向けのタッチングケアで「メディカル・タッチ」と言います。メディカル・タッチは、看護師が臨床で患者さんにタッチングを実践する講座です。
高齢者や認知症の方などに触れて安心させたり、コミュニケーションとして活用したい方は、介護向けのタッチングケア「マシュマロ・タッチ」です。こちらにご案内がございます。
がん患者さんへタッチングケアを行いたいご家族の方へのマシュマロ・タッチは、こちらにご案内がございます。
タッチングケアを行う対象の方や現場に合った方法をご用意していますので、ご安心ください。
ご不明な点がございましたら、いつでもLINEやメールでお尋ねください。
今回の放送をきっかけに、たくさんの方からメッセージが寄せられました。そのことが何よりの励みになっています。本当に有難うございます。
病と向き合う中で、「何かしてあげたい」「そばにいたい」という思いは、誰しもが抱えるものです。けれど、「何をしてあげられるかわからない」という不安の声も少なくありません。
タッチングケアは、そんなときにこそ、
手で“そっと触れる”ことで安心や信頼を届けるケアです。
肌に触れるだけで、
「そばにいますよ」「安心して」という気持ちが、自然と伝わる。
ほんの少しの触れ合いが、患者さんを支える力になると思っています。
タッチングケアのことを、まだ知らない方も
「こんなケアがあるんだ」と感じていただける、今回の放映がそんなきっかけになったらいいなと願っています。