アロマやタッチケアはボランティアで終わるものなのでしょうか?― タッチケアを「続くケア」にするために、私が大切にしていること ―

アロマやタッチケアの資格を取った方から、「今はボランティアで活動しています」という声を聞くことは少なくありません。

また、「ボランティアでしか活動できないのですか?」と質問を受けることもよくあります。

高齢者施設で。
地域の集まりで。
知人の紹介で。

誰かの役に立ちたい。苦しさを少しでも和らげたい。その気持ちは、とても尊いものだと思っています。そこに優劣はありません。

ボランティアを否定しない、けれど「土台」が必要な理由

私自身も、緩和ケア病棟でボランティアとして活動していた時期があります。

まず、はっきりとお伝えしておきたいのは、

私はボランティアそのものを否定しているわけではない、

ということです。

ボランティアをライフワークとし、

そこに深いやりがいや意味を見出している方もいます。

その選択は、心から尊重されるべきものです。

私自身も、そして私の会社としても、

社会貢献の一環として今も定期的に

ボランティアとしてタッチケアを行っています。

経済的な事情や制度の壁があって

ボランティアでしか届けられない場所や

ボランティアでしか出会えない人

がいるという現実があるからです。

ただ、それができるのは

「事業が成り立っている」という土台があるからと考えています。

もし、すべての活動が無償だとしたら、時間も、人も、エネルギーも、

そこに割く余裕は生まれません。

私が行っているボランティアは、

まず事業としての基盤があってこそ、初めて継続できているのです。

私自身、そう考えています。

メディカル・タッチを「看護師の専門ケア」として根付かせるために

だからこそ私は、メディカル・タッチを学んだ看護師の皆さんに、

最初からボランティアでの活動を勧めてはいません。

それは決して冷たいからでも、

お金のことだけを考えているから

でもありません。

看護師が行うメディカル・タッチを、

一過性のサービスではなく、一つの「看護ケア」として

社会に根付かせたいと本気で願っているからです。

「有償で提示する」ということは、

相手から無理にお金をもらうことでも、

看護の心を切り売りすることでもありません。

それは、「これは看護師として、責任を持って

提供できるケアです」と、

自分自身の価値を言葉にすることだと私は考えています。

「お金の話をするのは申し訳ない」

「看護は奉仕であるべき」

「心のケアに値段はつけられない」

私たちは、そんな価値観が根強い現場で

懸命に働いてきました。

その結果、メディカル・タッチもまた、

「頼まれたらやるもの」

「善意で提供するもの」として扱われてきた

側面があるのではないでしょうか。

しかし、今一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。

看護師だからこそできる「アセスメント」という付加価値

メディカル・タッチを行うとき、看護師はただ触れているのではありません。

疾患や病状、治療の影響、痛みや不安の背景、その日の体調の変化などを

観察・判断し、触れてよい状態かを見極め、刻一刻と変わる変化を観察し、

時には「あえて触れない」という選択も含めて責任を負っています。

そして触れている最中も、

皮膚の状態、緊張、呼吸、反応の変化を常に感じ取りながら

ケアを行っています。

これは、単なる「優しさ」だけでできることではありません。

看護師として積み重ねてきた膨大な知識と臨床経験があるからこそ成り立つ、

立派な専門スキルです。

有償で提示するとは、その専門性に自分自身が

きちんと価値を置くということ。

そして、対価をいただくことで無理なく続けられるエネルギー

を確保し、結果としてケアの質を守り抜くということに他なりません。

お金をいただくことは、「相手から何かを奪う」ことではなく、

このケアを大切に扱い、継続していくための

「一つの約束」のようなものだと私は考えています。

メディカル・タッチ認定講座で大切にしていること

私のスクールでは、ただ単に技術を教えて終わりではなく、

「自分はメディカル・タッチで何をしたいのか」

「誰に、どんなケアを届けたいのか」

「それを、どうすれば無理なく続けられるのか」

を、受講生の皆さんと一緒に考えることを大切にしています。

これは単にお金をいただくかどうかではなく、

看護師としてのケアを人生の中で

どう位置づけるのかを見つめ直す時間です。

安全性を判断できる。状態の変化に気づける。境界線を守れる。

これらはすべて、専門職としての看護師だからこそ、備わった力です。

だから私は、メディカル・タッチが
「善意だけで消費されるもの」ではなく、
価値あるケアとして社会に根付いてほしいと願っています。

お気軽にご連絡ください

アロマやタッチケアを学んだけれど、

この先の形に迷っている。

ボランティアを続けながら、どこかで違和感を感じている。

看護師としての経験を、きちんと価値あるケアとして届けたい。

もしそう感じているなら、「どう活動するか」という手法の前に、

「自分は何のために触れたいのか」を一緒に探してみませんか?

 

学んだ先に待っているのが、 想いだけでがんばり続ける形ではなく、

看護師として必要とされながら、 自分自身も満たされ、

長く続けていける道であること。

その道を見つけ、自信を持って歩んでいけるように。

私は皆さんの想いに寄り添う伴走者として、

メディカル・タッチを通してお手伝いできたらと思っています。

その手が、必要とする誰かのもとへ、確かな価値として届くように。

「説明会に参加する前に、少しだけ聞いてみたい」

「今の違和感を誰かに話したい」

という方は、LINEからお気軽にお声がけください。

個別にお返事させていただきます。

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この記事を書いている人

Picture of 見谷 貴代

見谷 貴代

看護師/アイグレー合同会社副代表 アロマセラピストから看護師になり、緩和ケア病棟や高齢者施設で5,000人の患者にタッチングを実践。病院や高齢者施設、製薬会社、企業などで研修や講演を実施。大学でも非常勤講師として活躍している。