昔、アロマを教えた生徒さんが、アロマの講師になっていました!

先日、ある専門学校からアロマテラピーの講師の依頼を頂きました。今、行われている授業の      見学の機会を頂いたので伺ったところ、なんと!その授業の講師をされていたのが、15年前に私が勤めていた臨床アロマのスクールで教えた生徒さんだったのです!!

偶然の再会に本当にビックリしました。しかも15年ぶりです。こんな偶然があるのですね。

彼女は看護師で、私が前に勤めていた臨床アロマのスクールの最後の生徒さんでした。スクールを卒業された後、アロマのサロンを開業されたり、臨床でアロマを実践されたりと今までたくさんの経験を積んでこられていました。

授業を見学して、講師としての初心にかえる

アロマテラピーを教える授業でしたが、彼女は、タッチケア体験を取り入れていました。好きな香りを嗅ぎながら、受講生同士がペアになって、優しく相手に触れるタッチケア体験をされていました。

するとみるみるうちに、生徒さんの表情がほぐれて、緊張が解けていきました。そして、教室中が暖かい空気に包まれていくような感じでした。見学していて、私もじーんと来てしまいました。やっぱりタッチっていいですよね!

生徒さんたちがアロマの香りや触れられることの心地よさを体感することで、アロマへの関心が高まり学ぶことの意欲が高まっていくのがわかりました。

昔の生徒さんの授業を見学して、何か新しいことを学ぶ時の「先生」の存在の大きさを感じました。私もアロマやタッチの良いところをもっともっと伝えていきたいな!と初心にかえることができました。

最後まで捨てられなかったアロマのテキスト

授業が終わった後、二人でお茶を飲みに行きました。お話していると15年前のことが、まるで昨日のことのように蘇ってきました。

以前は先生と生徒の関係性でしたが、今では彼女も立派なアロマセラピストであり、講師であり、経営者です。事業を続けることの大変さや楽しさ、そしてアロマを受けられる患者さんのことなど、話は尽きませんでした。

スクールを卒業してから、実にいろいろな勉強を重ねてきた彼女ですが、最後の最後まで捨てられなかったのが、私が昔に教えたアロマのテキストだったそうです。

今、こうして講師をすることになり、昔のテキストを引っ張り出してきて、学び直しをしていると話されました。

彼女と別れて帰宅してから、昔、スクールで使っていた自作の精油学のテキストを引っ張り出しました。何年もかけてバージョンアップしていったとても分厚いファイルです。

私の今の仕事の原点は、アロマセラピストでした。緩和ケア病棟で患者さんにアロマテラピーを行ったことがきっかけで、次第に触れることに興味を持ち、40歳を過ぎてから大学に入り直して看護の資格を取り、タッチングの研究をしました。

今はアロマテラピーは大学で教えるのとアロマの基礎講座しかしていませんが、彼女との出会いがきっかけで精油学もまた教えてみたいな、という気持ちが湧いてきました。

ちょっと講座を考えてみようかなと思います。

私の喜びは生徒さんたちが、自分のやりたいことを実現する過程をサポートすることです。 

メディカル・タッチ認定講座も講座を受講したら終わりではなく、そこからが始まりで、生徒さんたちのやりたいことが実現するために応援しています。

今回、昔のアロマのスクールの生徒さんと再会して、こうしてアロマを15年間も続けていてくれたことは講師冥利に尽きます。そして、偶然の再会の機会を与えてくれた専門学校の皆さまにも心から感謝いたします。

10月には私も授業を担当することになりますが、彼女に負けないよう、良い授業ができるように頑張りたいと思います。

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この記事を書いている人

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見谷 貴代

看護師/アイグレー合同会社副代表 アロマセラピストから看護師になり、緩和ケア病棟や高齢者施設で5,000人の患者にタッチングを実践。病院や高齢者施設、製薬会社、企業などで研修や講演を実施。大学でも非常勤講師として活躍している。