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香りにほっとしていたのは、患者さんだけではありませんでした
緩和ケア病棟で、アロマセラピストとして関わっていた頃のことです。
「あ、今日アロマさん来てるんですね、良いにおいですぐにわかりました。」 そう言って嬉しそうに声をかけてくださるのは、実は看護師さんやスタッフの方々でした。
患者さんのケアのために始まったアロマの時間。
けれど、その香りにほっとしていたのは、ケアを提供する側の看護師の皆さんでもあったのです。
看護の仕事は、張り詰めた緊張感があります。 一刻を争う判断、命を預かる重圧、そして感情に寄り添う仕事。
忙しさの中で、自分の心と身体を後回しにしてしまうことも少なくありません。
アロマの香りは、そんな緊張をほんの少しゆるめてくれる力があります。
香りに触れた時に生まれる変化
以前、看護師の方を対象にアロマスプレーを作る講座を行ったことがあります。
香りを選び、スプレーを作る時間は、
皆さんとても楽しそうで、
試した瞬間に表情がふっとやわらいでいくのが印象的でした。
「夜勤明けに使いたいです」
「仕事の前に使ったら気持ちが整いそうですね」
そんな声が、自然とあちこちから聞こえてきました。
講座の前は、「患者さんに使ってみたい」
という声が多いのかなと思っていたのですが、
実際には、自分のために香りを選ばれる方がとても多かったのです。
看護にいかすアロマテラピー講座を受講中の看護師の皆さんも、
香りを選ぶ時間をとても楽しんでおられ、
表情が少しずつ生き生きとしていきます。
私は、その様子を見るたびにアロマは「誰かのためのケア」である前に、
ケアを提供する人の心を整える力を持っているのだ、と感じます。
看護師自身の状態がそのままケアにあらわれる
香りに触れたとき、
忙しさの中で後回しにしていた自分自身に、
そっと意識が向きます。
その変化を、私は何度も目にしてきました。
そして、自分が「心地よい」と感じた香りは、
「患者さんにも役立つかもしれない」という発想に、自然とつながっていきます。
看護の現場では、
看護師自身の心や身体の状態が、
そのまま患者さんとの関わり方に影響します。
張り詰めたまま関わるのか。
少しゆとりを持って関わるのか。
その違いは、患者さんにも自然と伝わっていきます。
アロマを看護にいかすための順番がある
アロマを看護に活かすというと、
「患者さんにどう使うか」から考えがちです。
けれど私は、
まず看護師自身が香りの心地よさを体験することが、
とても大切だと考えています。
自分自身が
「心地よい」
「ほっとする」
そう感じられる香りを知ること、
その実感があるからこそ、
患者さんに寄り添うケアとして、
無理なくアロマを取り入れることができるのです。
看護の仕事は、
誰かを支えることの連続です。
けれど、支える側の心や身体が張り詰めたままでは、
本来届けたいケアが、十分に発揮できないこともあります。
香りは、
看護師自身の緊張をゆるめ、
感覚を整え、
患者さんと向き合う余白を作ってくれます。
そしてその経験こそが、
アロマを「知識」ではなく、
看護ケアとして活かせる力につながっていくと私は感じています。
アロマの学びを患者さんに活かせる看護へ
アロマを「習得すべきスキル」として捉えるのではなく、
まずは看護師自身が心地よさを実感することから
始まるケアと私は考えています。
自分が安心を感じられたとき、その感覚は、
自然と患者さんへのケアにもつながっていきます。
看護に活かすアロマテラピー講座は、
毎月、夜間にオンラインで開講しています。
「今すぐでなくても、タイミングが合うときに学びたい」
そんな方にも受講していただけるよう、
継続して開催しています。
まずは、自分の自身のケアとして、
香りの心地よさを体験してみませんか。
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